• 魂が、自己決断で「愛の法則」と調和するときは、すなわち、この法則を理解し同意し、これに則って行動することなので、進歩する。
• 何の強制・強要にもよらず、魂が自分で進化しようと心に決め、努力した場合のみ、霊的に進歩できる。
• 進化は、自由の中のみにある。
(以下、概略)
*「自由意志の法則」とは何ですか。
「魂の法則」の一つで、自分自身で自己の運命を選ぶ自由がある、とするものだ。
*なぜ、自由意志によって、魂が進化向上するのですか。
霊的な進歩は、何の強制・強要もなく本人の決断でそれを心に誓った場合にのみ、本物となるからだ。
魂は、幸福を追求することによって進化する。魂は本質的に自由な存在なので、自由でいられなければ幸せでない。
*現実には大半の人は、自由に行動するどころか、やりたくもない事を強いられています。
大多数がほとんど進化していないために、「自由意志の法則」は、守られることがない。それは、まだこの法則を知らないか、我欲の放棄が不可欠なのでこの法を尊重したくないかのどちらかだ。
*進化した世界の人に教えてもらえませんか。
進化した魂は「自由意志の法則」を理解し尊重しているがために、この法則に違反しないように非常に気を遣うのだ。関与し過ぎると、進歩の遅れた文明がより高度なものに依存してしまい、進化を停滞させてしまう。そのため、高次の世界からの援助はとても精妙でなければならず、自由意志を無理強いしてもならない。
君たちの世界で進化した者が政治の要職に就いていないのは、君たちの大半が指導されたくないか、それとも、改革案を受け入れたくないからなのだ。
進化した魂は、助言を与え、強要せずに手本を示して説得するに留まり、それぞれの人が納得したものを選ばなければならないという訳だ。
*「自由意志の法則」を適用して守ることを決意したとしたら、どうなりますか。
戦争や死刑、殺人や堕胎など、他人の命の権利を侵害する行為はなくなるだろう。子どもや大人への暴力や性的虐待もなくなる。
思考や感情の自由な表現を阻むものが消えるだろう。
人種・宗教・文化・経済・政治の違いから、他人への抑圧・攻撃を正当化する利己的な説は消滅する。 魂を強要して隷属させる形態は、それが物的であろうと精神的なものであろうと、どれも失敗に終わる。
魂の内面は、隷従させられるものに反抗し、遅かれ早かれ自由を求めて全力で戦う。「自由意志の法則」を尊重しない教義・宗教・イデオロギー・政治及び経済体制の、どれもが不安定で短命なのはこの理由による。
*法則に従うには、登校を拒否する子どもに学校に行くよう強制するようにする必要はないでしょうか。
「自由意志の法則」を守るのは、魂が自由に決断することを尊重するためだ。どんなに霊性の高い法則でも、それを押しつけてしまえば、法則自体に違反することになる。
押しつけたり強制して得られたものは、強制力がなくなると失われる。輪廻転生をして前世の記憶を忘却するのは、何の規制も受けずに自分の力で進化するためだ。
唯一の方法は、手本を示して説得することだ。地球に転生した高次の存在は、自分自身の生き方で魂の諸法と協調した生活の手本を示したが、真似するように人を強要することはなかった。
*宗教裁判や十字軍を行ったカトリック教会は、信仰を力づくで押しつけたので、「自由意志の法則」はきちんと伝わらなかったようですね。
信奉者たちが、授かったメッセージのレベルに達していなかったのだ。特定の人たちが他人を支配し操るために、教え自体を歪めてしまった。
押しつけたり強要する宗教や信仰は、魂を進化させることなどできないし、真実だとも、神や高次の霊性と調和しているのだとも考えられない。「自由意志の法則」を破る者は、神の意向に沿う者と見なすことができないので、時間が経てば、成す術もなく地上から消えるであろう。
世界ではまだ宗教上の理由から迫害されることもあるが、激しさも残虐性も緩和され、宗教改革以前の欧州では想像もできなかった信仰の自由の権利を保障された。
しなくてはならない事がまだまだ沢山あるとは言え、過去の時代の状況と比較すれば、進歩しているのだ。